βカロテン(ベータカロチン)の効能解説。
βカロテン(ベータカロチン)は、にんじんなどの野菜に多く含まれ、抗酸化物質としての効果だけではなく、プロビタミンAとしての効能もあります。
ベータカロチンは、
副作用が少ないため、摂取量を気にせず、必要なだけ取れるので妊婦さんにはβカロテンが最適の栄養素です。
βカロテンとは。
ビタミンAを語る上で、必ず出てくるベータカロチンです。皆さんも耳にした事が多いのではないでしょうか?
野菜に栄養として含まれる、カロチノイドの一種であるこの物質は、『ベータカロチン』とも呼ばれ、体内でビタミンAが不足した時だけ、変身してくれる、とても優れた栄養素なのです。
脂溶性の栄養素は、体内に残留しやすいので、余剰にある場合は副作用を起こしかねないデメリットがあります。
そのデメリットを解決してくれるのが、不足分だけ変身してくれる、βカロテンなのです。妊娠中の方や、サプリメントなどでの摂取をお考えの方は、ベータカロチンでの摂取が、もっとも理想的かつ効果があるといえるでしょう。
プロビタミンとは。
体内に取り込まれてから、ビタミンへと化学的に変化する天然の物質のことをプロビタミンいいます。『プロ』とは、『前』と言う意味で、ビタミンの前の物質と言う事です。
プロビタミンにはAとDが存在します。βカロテンなどのカロチノイド類が、プロビタミンAで、太陽などの紫外線によってDに変換されるエルゴステールなどがプロビタミンDです。
なお、正式にプロビタミンと呼ばれるものは、AとDで、ビタミンC誘導体は人工的に作られたものなので、正式には呼ばれていません。
βカロテンの効能の解説。
ここでは、抗酸化作用などベータカロチンの代表的な効果を、紹介しています。
プロビタミンAとしての効果
βカロテンは、体内でビタミンAが不足した時には、必要なだけ変換されます。
そのため、ベータカロチンは、肌や目の健康を維持する効能や、健全な成長の促進など、ビタミンAの効果を全て持っています。
抗酸化作用で、若さを保ちます。
ベータカロチンには抗酸化作用があり、体の老化を防ぐ効果があります。老化を食い止める事で、さまざまな疾病の予防につながります。βカロテンを摂取することは若さを保つ事にもつながるともいえます。
動脈硬化や心筋梗塞を予防します。
ベータカロチンが、悪玉コレステロールを減少させる事で、血中脂質を正常にしてくれます。βカロテンの効能により、動脈硬化や心筋梗塞などの疾病を予防する事になり、つながります。
効果をより高めるには。
ベータカロチンの持つ効能は、強い抗酸化作用により成立しています。
その効能をより高めるには、βカロテンと他の抗酸化物質と同時に摂取する事が効果的なので意識して摂取しましょう。
- ビタミンC
- 水溶性の抗酸化物質で、水が主成分である細胞質に溶け込み、働いてくれます。食品の酸化防止用として使用される場合も多い栄養素です。
- ビタミンE
- 脂溶性で、強い抗酸化作用を持っています。細胞膜に溶け込み、活性酸素を抑制する役割を持っています。
- セレニウム
- 抗酸化酵素のひとつであるグルタチオンペルオキシダーゼ主成分で、活性酸素のひとつである過酸化水素水を完全に分解してくれます。
- 亜鉛
- こちらも抗酸化酵素の成分で、SODと呼ばれる酵素の成分のひとつです。活性酸素のひとつであるスーパーオキサイドを分解してくれます。
ベータカロチンの効果的な摂取方法は、サプリメントの選び方をご覧ください。
βカロテンを多く含む食べ物
ベータカロチンは、ビタミンAと違い、主に緑黄色野菜など植物性の食材に多く含まれています。過剰摂取による副作用がないため、厚生労働省では、βカロテンそのものの推奨摂取量は規定されていません。
含有量の多い食品の100g当たりの含有量を掲載していまので参考にしてください。
食品から簡単に摂取できるように、料理レシピも掲載していますので、参考にしてください。
・本サイトの利用は、ビタミンAの効能にある注意事項をよく読んでご利用下さい。
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